○ 一ノ戸ヨシノリ・展
水と光ー異空間へのアングル
会場:北海道立旭川美術館
旭川市常盤公園内
電話(0166)25-2577
会期:2009年1月28日(水)~4月12日(日)
時間:9:30~17:00
(入館は16:30まで)
休み:基本的に月曜日
料金:当日・一般 900円 高大生 600円、小中生 300円
主催:当館 北海道新聞社
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地元作家を紹介する企画展覧会です。
一ノ戸ヨシノリ、1934年・砂川生まれ。
道内の美術動向に詳しい方ならば、氏のことを詳しくご存知でしょう。パンフによれば、「早くから抽象絵画に取り組み、1970年年代には・・さまざまな既製品などを使って、・・・社会批判のまなざしを浮かび上がらせたインスタレーションによって注目を集めた。・・・」とあります。それは国際的傾向の「ネオ・ダダ」「ライト・ワーク」「アース・ワーク」にも関連していて、道内の先駆的存在と位置づけています。
また、多くの美術運動にも積極的に関わり、早くも1955年には旭川の若手作家達と「グループ黄土(ODO)」を結成しています。
こういう人は道内外、海外の作家との交流活動も盛んだったと思います。
その軌跡を回顧する展覧会です。
過去の道内の美術の流れに関心のある方は良い機会だと思う。リアルタイムで知らない人にとってはこういう機会は見逃さない方がいいでしょう。
当然、過去は現在未来との関わりの中で存在するものです。常に「今」という視点と、見る人間と見られる作家・作品との「個」のせめぎ合いなくしては鑑賞はたんなる知識の集積しか無いでしょう。
僕は過去を知らない。当然見に行きたいと思います。
先日、ダラ・スペースで開催された「菅原弘記・回顧展」。その作家の作品も展示されています。親しみの湧く個展です。