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風間天心
会場:CAI02・raum1
中央区大通西5丁目 昭和ビル・B2
(地下鉄大通駅1番出口。
注意⇒駅の階段を下りてはいけません。
昭和ビルの地下2階です。)
電話(011)802-6438
会期:2010年4月1日(土)~4月10日(土)
休み:日曜日(定休日)
時間:13:00~23:00
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イベント ⇒ 「応量器展鉢」 毎日 14:00~15:00
(永平寺の作法にのっとた食事法をご覧頂きます。)
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2009年 北海道生まれ。武蔵野美術大学大学院修了。
風間天心さんは「風間真吾」という名で活動されている美術家です。昨日で終わったサッポロ未来展に初回から参加しています。
風間真吾さんはお寺育ちです。北海道東川町の曹洞宗系天真山東川寺です。本格的に寺を継ぐためだと思いますが、正資格を得るために、昨年、永平寺で修行をされました。その時に、いろいろな都合から本名の「真吾」を僧侶名「天心」に改名されたのです。自家の「天真山」と「岡倉天心」にあやかってのことです。
修行と言っても、禅寺の永平寺ですから「座禅」が基本だと思います。有名な道元の言葉、「只管打座(しかんたざ)」です。
DMを読みますと、今展はパフォーマンスとしての「只管打座・展」のようです。
その流れの中で、重要な作法としての永平寺食事法を毎日披露するみたいです。
なぜ美術家が座禅行を他人に見せる形態をとるのでしょう?美術にとって座禅の役割の重要性をもの言わず主張したいのでしょうか?僧侶の座禅宣伝でしょうか?
ところで「風間真吾」は「絵を描くことを止める」と宣言されたことがあります。この場合の「絵」は自己表現のみに終始する絵画制作の意だと思う。つまり、美術制作なり活動の意味を社会的関連・関係性の中に位置づけるという姿勢です。それを前提にした自己表現です。
今展の自己表現の核は、「禅行為」による自己確認でしょう。それは永平寺内での座禅修行の余韻の処理も兼ねているでしょう。
では、「禅と禅行為と鑑賞者」との関係はどう位置づけられるのでしょう?禅僧にとっての「禅」は目的です。今展の「禅」は鑑賞者との媒体のための手段です。果たして、CAI02の地下室で「禅」がどう機能するのでしょう?僕らは「禅を見る行為」にどれだけ満足し、耐えれるでしょう?
いまや美術は何でもありです。禅そのものが美術と言い切ってもおかしくないかもしれない。