○ 荒加寿子・伊藤龍郎・竹田真一郎 写真展
『僕たちの記録 ~∇(nabura)~』
会場:ほくせんギャラリー ivory(アイボリー)
中央区南2条西2丁目 NC・HOKUSENブロックビル4階
(北西角地、北&西に入り口あり)
会期:2008年10月14日(火)~10月19日(日)
時間:11:00~19:00
(最終日は ~17:00まで)
ーーーーーーーーーーーーーーーーー(10・14)
昨日の初日に見てきました。
何が良いかというと、広い会場に負けないだけの作品数の展示です。ここは比較的若い人がいろいろなことをしていますが、その広い会場を充分に生かしていないのがいつも残念に思っていたことです。とにかく一杯作品がありました。
会場には竹田真一郎君がいて、会話をすることが出来ました。
彼は北大の4年生で始めての作品発表とのことです。与えられた壁一面に100枚ほどの展示です。右側の逆三角形と魚模様がそれです。(彼とは親しくお話しできて写真も撮ったのですが、ブログ掲載の承諾を聞き忘れたので、外からの風景だけ載せます。深い他意はありません。)
タイトルの副題はnabla・なぶらで、鰹(かつお)の群れのことを言う方言です。和歌山あたりの黒潮に乗ってくる鰹の塊への感嘆を込めた言葉でしょう。(それでは「なぶら」という言葉が、その地域の他の言葉からどういう変遷をしたのか、その辺の所を知りたいものです。)
そして、数学の数式記号に「∇」・ナブラというのがあって、語呂合わせ的に逆三角形のその模様を借りてきたようです。三人の繋がりも込めているかもしれない。
竹田真一郎君。確かに技術の未熟な点はあります。「人」などの被写体への迫り方や距離感に撮影者自身の内省がもっともっと必要な感じがします。だが、なによりも初出品での多数の出品やイメージ作りの努力は感心ものです。技術や表現力は経験や内省を深めれば必ず向上するでしょう。その先の壁は、乗り越えるパワーはこの初出品時を思い出せば、更に踏み込む勇気が湧いてくるかもしれない。
他のお二方、白黒でビシッとした風景や人物を撮っていました。特に細かいテーマを設けずに、普段撮っている延長線での展示だったのでしょう。
伊藤龍郎さんの二組の性表現、更に突っ込んだもう一組を見たかった。