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2010年 02月 28日

⇒第154回テーマ展) 開拓記念館 「クラーク博士の教え子 内田瀞(きよし)」 11月28日(土)~2月28日(火)

⇒第154回テーマ展) 開拓記念館 「クラーク博士の教え子 内田瀞(きよし)」 11月28日(土)~2月28日(火)_f0142432_9323069.jpg
○ 第154回 テーマ展
   クラーク博士の教え子
     内田瀞(きよし)

     

 会場:北海道開拓記念館
     札幌市厚別区厚別町小野幌53-2
     電話(011)898-0456
     ファクス(011)898-2657

 会期:2009年11月28日(土)~2月28日(火)
 休み:月曜日(定休日) 
  (年末年始休み:12月28日~1月3日) 
 時間:9:30~16:30
 料金:無料

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー(12・12)

 案内を頂ました。ありがとうございます。


 実質的な写真展です。地味ですが、「写真・家族・開拓・歴史」に関心のある方にはお奨めです。

⇒第154回テーマ展) 開拓記念館 「クラーク博士の教え子 内田瀞(きよし)」 11月28日(土)~2月28日(火)_f0142432_10325963.jpg 内田瀞氏のご遺族が、氏の関係資料を当館に5年前に寄贈されて、その資料の公表展です。
 写真と日記が寄贈の中心で。その写真を中心にして、日記が味付けをしています。イラストや時代背景の説明などは必要最低限で、ビジュアル的な展示会です。

 ところで「内田瀞」とは何者でしょう?当館に個人の日記や写真が寄贈されて、それを受け入れて、展示をするのです。「博物館的業績の人」なのです。

 ・1858(安政5)年8月      土佐藩士・内田茂助の次男として高地城下に生まれる
 ・1874(明治7)年≪17歳≫  上京して東京英語学校に入学
 ・1876(明治9)年≪19歳≫  第1期生として札幌農学校に入学
 ・1880(明治13年)≪23歳≫ 上記卒業後、開拓使に勤務
               開拓使廃止後は農商務省北海道事業管理局勤務 ・1886(明治19)年≪29歳≫ 北海道庁に勤務
               以後、道庁の殖民地選定・区画測設事業の中心を担う。
 ・1897(明治30)年≪40歳≫ 3年前に次、いきなり「非職」を命ぜられる。
                      (実務から外される)
 ・1898(明治31)年≪41歳≫ 再び現旭川の華族農場・松平農場の農場管理に就く。
                      (現場の最高責任者。)
 ・1905(明治38)≪48歳≫ 現旭川の近文土功組合長に就任。
                      (水田の為の土地事業組合)
 ・1918(大正7)年≪61歳≫ 松平農場の「農場管理」職を辞任。以後、「顧問」。
 ・1933(昭和8)年≪76歳≫ 静岡県伊東で逝去。享年76歳。


 札幌農学校の第1期生であり、官吏として北海道の土地事業の実務に携わり、農場経営者を成功させ、旭川近辺の著名人として人生を終えられた。明治・大正時代の有能な官吏・実務家ということです。彼の足跡と遺品が北海道開拓の理解に大いに役立つのです。

 本展は足跡をたどるという形で、以下の5章の写真構成。写真には日付のわかるものが多く、その日の日記も同時に展示されています。

 1: 札幌農学校時代 
 2: 開拓使から北海道庁在職時代
 3: 松平農場の「管理」とその周辺
 4: 札幌農学校と卒業生との交流
 5: 家族の肖像

 彼の仕事と家族・知人、という二大構成です。

 写真の好きな方、北海道の近代史に多大な関心のある方、日記という文学に興味をお持ちの方・・・特にお奨めです。
 開拓の風景写真は史料価値が高い、家族の写真は当時が身近になるほどの楽しさが伝わってきます。


 展示担当者は、彼の歴史的行為やその結果に対して批判・歴史的評価をしていません。それは「博物館」にとっては問題を残しているとは思います。
 おそらく、今後の研究の基礎資料としての素材の提供に重点があったのでしょう。それ以上に、担当者の資料研究者としての側面を敢えて放棄して、博物館の美術展示の可能性を試みたのかもしれません。「写真」を中心にして、どこまで「博物館的表現が可能か?」ということです。「担当者自身が言葉による説明調を排して、物それ自体で訴えることができるか」、一つの試み展でもあります。
 博物館も少しづつ変わっているようです。

 近々、会場写真の報告を本編でしたいと思っています。

   


 

by eitu | 2010-02-28 09:18 | ☆開拓記念館


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