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2010年 02月 28日

⇒個展) STVエントランス・ホール 「目谷裕美子 『銀のしずく金のしずく』」 2月8日(月)~2月28日(日)

⇒個展) STVエントランス・ホール 「目谷裕美子 『銀のしずく金のしずく』」 2月8日(月)~2月28日(日)_f0142432_1474531.jpg
○ 目谷裕美子
    「銀のしずく金のしずく」


 会場:STVエントランス・アート
    中央区北2条西2丁目
     STV北2条ビル 1階ホール
    (南進一方通行の西側のビル。) 
    電話(011)207-5062

 会期:2010年2月8日(月)~2月28日(日)
 時間:月~金 9:00~18:00
     土・日  9:00~16:00

ーーーーーーーーーーーー(2・9)

 案内状を頂ました。ありがとうございます。

 「第73回は、目谷裕美子さんのグラフィックデザイン作品をご紹介します」


 目谷裕美子さん?初めて知る作家です。そのタイトルや、DMから想像するに、コンピューターを利用した物語作家でしょうか?

 ところで、タイトルは「アイヌ神謡集」からのものであり、知里幸恵さんが、その編訳で有名です。
 以下、岩波文庫から、冒頭部分を少しばかり記しておきます。

    梟の神の自ら歌った謡
   「銀の滴降る降るまわりに」

「銀の滴降る降るまわりに、金の滴
降る降るまわりに」という歌を私は歌いながら
流れに沿って下り、人間の村の上を
通りながら下を眺めると
昔の貧乏人が今お金持ちになっていて、昔のお金持ちが
今の貧乏人になっている様です。
「銀の滴降る降るまわりに
金の滴降る降るまわりに」という歌を
歌いながら子供達の上を
通りますと、(子供達は)私の下を走りながら
云うことには、
「美しい鳥!神様の鳥!
さ、矢を射てあの鳥
神様の鳥を射当てたものは、一ばんさきに取った者は
ほんとうの勇者、ほんとうの強者だぞ」
云いながら、昔貧乏人で今お金持ちになってる者の
子供達は、金の小弓に金の小矢を 
番(つが)えて私を射ますと、金の小矢を
私は下を通したり上を通したりしました。
その中に、子供達の中に
一人の子供がただの(木製の)小弓にただの小矢
を持って仲間にはいっています。私はそれを見ると
貧乏人の子らしく、着物でも
それがわかります。けれどもその眼色を
よく見ると、えらい人の子孫らしく、一人変わり
者になって仲間入りをしています。自分もただの小弓に
ただの小矢を番えて私をねらいますと、
昔貧乏人で今お金持ちの子供達は大笑いをして
云うには、
「あらおかしや貧乏の子
あの鳥、神様の鳥は私たちの
金の小矢でもお取りにならないものを、お前の様な
貧乏な子のただの矢腐れ木の矢を
・・・・・
  (以下、続く。)

by eitu | 2010-02-28 14:02 | STVエントランスホール


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