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追悼 三岸黄太郎・展
会場:HOKUBU(ホクブ)記念絵画館
豊平区旭町1丁目1-36
(地下鉄東豊線「学園前」①番出口、徒歩7分)
電話(011)822-0306
会期:2011年4月28日(木)~9月25日(日)
開館日:毎週木・金・土・日曜日
時間:10:00~17:00
料金:一般300円、小中生200円 幼児無料
ーーーーーーーーーーーーーーーー(4.24)
案内状を頂きました。ありがとうございます。
三岸黄太郎は一昨年の12月に亡くなりました。享年80歳。札幌の人・三岸好太郎27歳の時に生まれる(1930年・昭和5年9月)。
やはり画家は長く生きなければならないと思う。父・好太郎は才高い人だったと思う。だが、31歳で亡くなり、若き勢いと詩情をキャンバスに残したが、その成長する姿を見ることができなかった。北の地のロマンとポエムの一輪咲きに終わってしまった。当時、何と多くの才豊かな画家が早世だったことか。それが時代というものか。だが、30代の美があれば、40代、50代・・と、生きた長さ重さの美が加わるはずだ。好太郎にはそれができなかった。
三岸黄太郎、享年80歳。まだ画けると言う人がいるかもしれない。「人」としてみたならば、より長い人生を滞りなく過ごして欲しいと思う。だが、「画家」としてならば、充分に与えられた長さであろう。フランスの片田舎ヴェロンの風景として成就された詩情、民家に託す孤独と結ばれ。静寂で沈鬱ではあるが、それ故に発する輝き、それが絵画というものだろう。
何点の作品の展示かは知らない。だが、こうして氏の世界を札幌という地で、しかも一収集家の私設美術館で見れるとは嬉しいものだ。本来ならば公共美術館で真っ先に取り上げて欲しかった。仕方がない。ホクブ記念絵画館の門をくぐるのを楽しく待とう。