
○ 美術講演会:港千尋×岡部昌生
ー第52回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展からー
わたしたちの過去に、未来はあるのか
会場:北海道立近代美術館
中央区北1西17
電話(011)644-6881
会期:2008年3月22日(土)
時間:14:00~16:30
料金:聴講無料
主催:当館、札幌大谷大学
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案内が遅くなりました。明日です。
昨年のヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示作家の岡部昌生氏、彼を推薦しコミッショナーを努めた写真家でもある港千尋氏の対談です。岡部氏は都市なり生物なりを版として閉じ込めて作品化する作家で、この有名な国際美術展に道内からは初めて選出された。
【プログラム】
Ⅰ 港千尋トーク この展覧会の特色と、美術表現におけるイメージ論について
Ⅱ 岡部昌生トーク 今展日本館の展示コンセプト及び都市のフロッタージュ、広島の仕事について
Ⅲ 会場参加者とのディスカッション
Ⅳ トーク・セッション 港千尋×岡部昌生 今展の成果と今後について
岡部氏はフロッタージュという方法で「何か」に襲いかかる。その場の現在という時空を過去の時空と重ね合わせるように剥ぎ捕る。原点として持っていた「加害者ー被害者」という問題意識が、ライフ・ワークとして広島などの第二次世界大戦(太平洋戦争を中心)に関係した場を選択し、彼自身の生活圏に捉われることなくコスモポリタン的に活動をしている。
フロッタージュという方法が誰でも作品化できるということで市民参加型のワーク・シップなどを開き、美術行為の市民運動も手がけている。気軽ではあるが厳しさは積極的には求めていないようだ。活動する作家である。その活動力と才能は早くから道内の関係者の注目を浴びていたが、私はそういう時代の彼のことは全然知らない。時々「天才・岡部」という言葉を耳にするばかりだ。
岡部氏のヴェネチア展参加で、この展覧会が関係者には身近になったことであろう。札幌美術愛好家にとってはどうなのだろう?僕にとってはこれからが情報収集の始まりであり、国際展を機会があれば見に行きたい誘因になった。
世界を目指したい人にとっては良い刺激だと思う。参加した作家自身の生の声を聞くことで、更に「何か」を得られるだろう。それだけの刺激のある人だと思う。でなければ港氏は推薦しないだろう。熱気溢れる会場になるだろう。
1942年 根室生まれ
1952年 北海道学芸大学卒業
1977年 フロッタージュ制作を路上より開始する
1986年~ 広島の原爆跡地をすりとり始める
現在 札幌大谷大学短期大学部美術科教授