
○ 小林金三・画展
小樽・街と家並み
会場:市立小樽文学館
小樽市色内1丁目9番5号・1F2Fに美術館があり、2Fに文学館(小樽駅を5分ほど運河方面に)
電話(0134)32-2388
会期:2008年4月5日(土)~6月8日(日)
休み:基本的に月曜日が定休日(5・12、5・19、5・26)
時間:9:30~17:00
料金:一般300円 高校生・市内在住70歳以上150円 中学生以下無料
※ギャラリー・トーク
6月7日(土) 14:00~、企画展会場にて。入館料が必要。
「小林金三氏、小樽を語り、絵を語る」
聞き手・亀井秀雄当館館長
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「北海道新聞社記者であった小林金三氏が、小樽に赴任した1970年代初めに描いた小樽の町並みの素描や水彩画。文筆家の眼で描かれた町並みには小樽の歴史と庶民の暮らしが深く暖かい奥行きを与えている。小林金三氏自身のエッセイをそえた画文展。」(ウエブ・サイト案内より)
【略歴】
1923(大正12)年 北海道三笠市生まれ
1941(昭和16)年 満州国立建国大学入学
1943(昭和18)年 同大学経済学科2年を修了し、学徒出陣
1946(昭和21)年 北海道新聞社入社。主として政経部、論説勤務を経て論説主幹
1983(昭和58)年 退社
いつ小林氏が小樽に赴任されたかは分からない(1970年代)。わずか1年10ヶ月という短い生活ではあったが絵心が触発されてスケッチを中心に多くの絵を描いた。道新退社後に期するところがあって画家宣言をした。同時に小樽時代のスケッチなどを中心に画集を出版している。今展はそれらの原画と、絵に関わるエッセーをそえた画文展のようだ。
論説委員まで努めた小林氏のことだから、小樽の知識は並みのものではないだろう。小樽運河にまつわる住民運動、商都小樽の歴史性・独自性、北都札幌との比較都市論など、ひとつを聞けば溢れる返事が返ってくるかもしれない。

僕は時計台で氏の個展を見たことがある。その時に自著を無料で配布していた。立派な本であった。タダで貰うのは気が引けたので、同時に販売していた本を買った。二冊で800頁弱のボリュームで簡易枕にもなる。
「白塔」は氏の若き学生時代の満州建国大学の話。「満州」という言葉だけで生臭い臭いがする。フィクションという小説仕立てではあるが、氏にとっては書いておかねばならない昭和史なのだろう(2002年初版)。
「こばきんー冬青山房雑記」はエッセー風の自分史だ。生い立ちとしての炭鉱、中国大陸での青春時代、仕事としての北海道新聞社時代、退社後の画家時代と、主観・客観交えての文章群だ。聞(ぶん)屋さんだから、いつまでたっても書くことが好きなのだろう。
さも読んだようにして氏の本を語った。実は殆んど読んではいない。最近、北海道地方史が気になり始めたところだ。ようやく買った本が役にたちそうだ。