○ 岡部昌生・展
「都市の/皮膚」のインデックス 2007-08
会場:CAI02
中央区大通西5丁目 昭和ビル・B2
(地下鉄大通駅1番出口。注意⇒駅の階段を下りてはいけません。昭和ビルの地下2階です。)
電話(011)802-6438
会期:2008年10月4日(土)~11月1日(土)
休み:定休日は日曜日・祝日
時間:13:00~23:00
※ 期間中にリレー・トークショーや映像上映会なども予定。
日程は決まり次第、CAIのH.P.に掲載とのこと。
主宰:CAI現代研究所
ーーーーーーーーーーーーーーーー(8・21)
案内状を頂ました。ありがとうございます。
以下、DMからー
第52回ヴェネチア・ピエンナーレ国際美術日本館の展示を中心とした都市の往還は、それぞれの都市に触れ、都市の皮膚を剥ぎとるかのようなフロッタージュの連続する歩行でもあった。それぞれの都市での作業はひとつのプロジェクトを形成しながら、広がりつながり、深まりかたちなす。都市のなかに埋め込まれた函のような「CAI02」の空間に展示されるのは、この一年の、作業の総体のインデックスである。
確かに岡部氏の行為は都市の剥ぎ取りである。だが、剥ぎ取ることが目的なのか、剥ぎ取る行為が目的なのか、剥ぎ取られる場に意味があるのか、意味を超えた収集・記録が目的なのか・・・残念ながら上記の案内文はそこの所をスルーっと通り越して、「インデックス」としてしか語らない。
紹介者の不鮮明さはそのまま「剥ぎ取る人・岡部昌生」の現時点における不鮮明さ・矛盾に呼応しているように思える。
彼のフロッタージュ作品はどれをとっても鋭く美しい。見る者に大いなる刺激を与える。剥ぎ取られた「物」の「実在」に食い込む迫力がある。
だが、個展の総体に踏み入れば、「実在」とは異なるコレクション的「美学」の強さに驚かされる。「実在」と「美学」を怪しげに行き交う人ならば素晴らしいと思う。だが、僕には「実在」に徹しきれない中途半端さを感じる。「美術家」としての優れた才能が、「社会性」に迫りきれない優柔不断さを感じる。