
○ 小樽風景・個性の響き
会場:市立小樽美術館
小樽市色内1丁目9番5号
(小樽駅を5分ほど運河方面に。向が旧日銀。)
電話(0134)34-0035
会期:2008年10月25日(土)~1月25日(日)
休み:月曜日(定休日)
時間:9:30~17:00
料金:一般・300円 高校生・市内高齢者・150円 中学生以下・無料
【展示作家】
佐藤善勇 小平るり子 木嶋良二 堀忠夫 小川清 山下脩馬 輪島進一 冨沢謙 羽山雅愉・・・以上、9名。
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地方美術館にとって風景画は必携でしょう。「風景」は誇りなのです。それを絵画として表現者の心を通して記録として残しておく。我々はそれを見る。そして、「あー、この街って素敵だなー、この景色はどこから描いたのだろう?その場所に行って見たいなー」。画家の風景を自分の目で見た時に、「うっ、確かにこの風景だが、だいぶ実景とは違うなー、なるほどなるほど、画家の視点とはこういうことだったのか、それにしても絵は綺麗だなー、・・・」っと、絵画によって我々は風景を再確認したりもする。
「文化とは何か?」と問われれば僕はこう応える。「他人に誇って語れる物(存在)」だと。一見すれば単なる禿山で他人には何の魅力も無い山があったとする。だが、その禿山を愛する人はその山の魅力を語ろうとする。どんな木々があったか、何故禿山になったか、説明ではないのだ。そして、「あの山からの朝日を見てごらん、眩しいよ、他では見られないよ・・・」
誇りは自慢であり、時には驕りにもなる。小なりといえども美術館を持つ道内自治体を観察してみるのも良いだろう。
本格的に和人が北海道に侵食したのは江戸時代以降だ。だが、武家時代の和人は本質的に泥棒根性であった。
明治以降、内地での食いっぱぐれが続々とやってきた。良くも悪くも和人(日本人)にとっては誇れる土地としての北海道の歴史は百数十年しかない。だから、少しばかりの経済的繁栄の歴史を持つ自治体は美術館を持とうとする。それは郷土愛の象徴でもある。誇りである。誇りには上限は無い。身の丈を数十倍過信して自治体行政をしたのが夕張であろう。そこには市立美術館が今でもある。美術館の裏側で仁王立ちしている自治体推進者達、いまその誇りが己惚れがいろんな面で破れかけている。
誇りがなくてはエネルギーが生まれない。だが、誇りに頼りすぎては他者の目が見えなくなる。
「小樽を嫌った、捨てた画家達」・展、そういうのも見たいものだ。
小樽の画家、確かに風景を描く人が多い。
藤本俊子がいないのが残念だ。紅一点は小平るり子だ。小樽は男の街だったのだろうか?いやいや、男に焦点を合わせた展覧会であろう。その違いを楽しんでこよう。